金魚が【細く見える】のは不調のサイン【写真付き】
金魚の元気が無いと感じるとき、いつもより細く見えた事はありませんか?
食欲はあるのに、痩せてしまっていると感じる方もいます。
こちらは『飯田更紗オランダ』の3才という本来は体力のある個体ですが、温度変化の激しい近頃、移動中の温度変化が悪かったのかもしれません。パッキングの袋も大きさには限度がありますから、その中で体調を崩し水質悪化が起こると一気に悪くなってしまうことも。今回はその悪いパターンに。
◆調子が悪い時はヒレをとじる
写真の個体のように各ヒレを閉じてしまうのは不調のサインです。背ビレと尾ビレを閉じるのが目立ちシルエットが細く見えるため漠然と『なんだか元気がない』と感じる飼育者もいます。
背ビレを持たないランチュウ系では、分かりづらい症状ですが、同時に泳ぎのスピード感がなくなったり、地面にお腹をつけてしまう、水面に口を向けて苦しそうなどといった行動も観察できます。
◆入荷後の初期飼育レポート
先日の入荷は不安定でした。すでに1匹が☆になってしまい、この子も絶不調です。すぐに0.3%の塩分濃度調整を行ない経過観察中です。冷凍赤虫は食べてくれましたが回復してくれるか願っています。
ここまでとは言わずとも、新しいお魚は届いてからコンディションを調整していきます。そのためお店に届いたばかりの金魚(袋の状態や水合わせ中)を購入するのは控えると良いでしょう。
◆解決法
写真の個体はかなり悪い状態です。『ヒレを閉じる』にも具合があり、『背ビレだけを閉じて尾ビレは開いている』など閉じている箇所や時間が少なく短いほど状態が軽い傾向があります。
薬は使わずに塩分濃度調整で26℃に設定しております。さらに水質は酸性~弱酸性の低PH調整した水槽で治療に専念します。
弱ってしまっている個体は、新しく病気にかかってしまうこともあるので場合によっては、魚病薬を投与してしまうのもありですが、まずは使わずにいきます。
早くヒレを伸ばし元気に泳ぐ姿をみたいです。
ではでは(^^)