◆元祖系『浜錦』とは。充血持ちの飼育レポートと産卵する金魚の年齢表現とは・・・【ハマニシキ】
高頭パールから、頭部に水泡が現れた個体を固定作出したと言われるのが『浜錦=はまにしき』です。
似たような表現の金魚は多く、本来の系統に近いと言うことで『元祖系』です。もちろん個体差もあるものですが、届いた個体も頭の作りや、パール鱗の立派な体格など好印象。
しかし、到着時から身体に充血が見られコンディション不良が心配されるなか、翌日には産卵するという目まぐるしい展開に…たまたまペアが揃っていたようです。
◆入荷後の飼育レポート
水合わせは丁寧に1時間行い、弱酸性の水質と塩分濃度調整、冷凍赤虫の給餌で様子をみました。2日目には充血も減少して食欲もありこのまま完治を目指します。
体型が丸みの強いため、泳ぎはゆっくりタイプ。今後の混泳させる機会にも同じようなスピード感の品種が候補にあがります。
また、まさかの産卵のもしており水槽内に卵がばら撒かれていました。残念ながら無精卵でしたが、産むほどの体力までは回復していたようですね。また体力を疲弊してしまったのでより安静にして貰います。オスメスを分けてしまうのも選択肢です。
↑素赤と更紗が届き、かつぶし模様の可愛い個体が!
◆いつから産卵する?金魚の年齢表現とは・・・
基本的には店頭でSMサイズくらいで販売されている個体であれば、翌春からが産卵を狙えます。しかし、はやい個体は購入した年から産んでしまうことも…。
今回やってきた『浜錦』は明け2才、神奈川県産の個体でした。
『明け2才』とは、産まれてから今年で2年目という意味です。去年の1月に産まれても、12月に産まれても『明け2才』になるので、生まれたタイミングしだいでは
2才と3才で体格差がほとんどないことも起こり、ざっくりとはしています。とはいえ性成熟し卵を持っていたことから早い時期に生まれまことだと推測されますね。
この他『当才(歳)』は今年生まれた個体で、2才、3才(親魚)などと表現さ、3才以降の『4才』などの表記は見られません。
春には産卵も増えて来ますね。
ではでは(^^)