◆バジス・ブロシルス(Badis blosyrus)飼育レポート。スカーレットジェムに近い仲間たち。
カメレオンフィッシュと呼ばれるバジス属の1種が《バジス・ブロシルス》になり、少しマニアックな存在ですが、アピストグラマとベタを混ぜたような独特のキャラクターです。
近しい仲間では《スカーレット・ジェム》が人気&有名であり、少し大きくしたようなグループがバジスたちになります。
バジス属の詳細な分類は難しく24種程がいるとされ、全てアジアに生息しているようです。その一部が日本へも時折入荷してきます。
周りの環境に溶け込む様な、暗い緑色〜黒色を基調に染まっていますが、よく観察すると深い他色彩を持ち合わせています。
コンディション良く環境に慣れた個体は、その独特な色味を魅せてくれて飼育者にささやかな達成感を与えてくれます。
◆入荷後の飼育レポート
酸性〜弱酸性を好むので、飼育する水は整えておきます。ソイルやピートモスなどを使い水質試験薬でPHは測っておくと安心です。
水合わせは丁寧に1時間行い、袋の水ごと投入しました。物陰にすぐ隠れてしまいますが、落ち着けば顔を出す様になり、エサも覚えて人見知りは和らぎます。
同種での小競り合いは見られますが、ヒレが欠ける程でもなくバランスが取れています。水槽の大きさや隠れ家の多さ、繁殖期などケンカ具合はその水槽ごと変化しますが、他種も含めて混泳可能です。
水槽26度、水質は酸性〜弱酸性にコントロール。
エサは冷凍赤虫を好んで食べ、今のところ人工フードは食べてません。
45cm水槽で《バジス・ブロシルス》は5匹おり、ブッシープレコや小型カラシンと混泳しています。口に入る大きさの稚魚や稚エビは食べてしまうので混泳には向きません。
◆通販を含めた販売や価格帯とは
流通量はそれほど多くなく、インターネットや専門店を含めて探しても稀に見かける存在です。
しかし、流通量が少ない割には販売価格はそこまで高くなく1匹¥1000以下で販売されます。
もし、まとめ購入で値下げなどがあれば5匹ほど購入してペア繁殖を狙うのも面白いです。
ではでは(^^)