◆雷魚(らいぎょ)はタイワンドジョウかカムルチーのこと。どちらも飼育の時に気をつけておくポイントや通販における流通具合とは。

雷魚で流通しているのは主にタイワンドジョウかカムルチーという品種です。前者が60cm。後者が100cmと自然界では大型になる種類で水槽飼育下ではそこまでなりませんが飼育設備はしっかりと準備しましょう。

雷魚は『スネークヘッド』と呼ばれるグループに属しており、アクアリウムの世界では20~30種ほどが最近は流通しています。種類によって色彩は様々で魅力的、すべてその名の通りヘビのような姿をしています。

 

 

◆雷魚の入荷後の飼育管理

とても丈夫な魚なので一般的な水合わせを行い投入すれば問題が起こることは少ないですが、この時から水槽外への飛び出しを要注意。多くの魚は水合わせ直後は大人しいことが多いですがタフな雷魚は水合わせの途中でも隙間があれば飛び出します。

水質水温への適応能力も高くナーバスになる点はありませんが、餌の与え過ぎによるPHの急降下は生体にダメージを与えるので気にかけます。「雷魚の体色に艶がなくなった・・・」「なにか目が濁っているような・・・」というサインはPHが強酸性に傾いてしまい粘膜が異常に分泌している可能性がありますので速やかな『水換え』と『カキ殻』などを利用して回復させます。

餌はメダカ、金魚、エビなどの生き餌を好みますが口の大きさにあったものをチョイスしましょう。冷凍赤虫やクリルも食べるので慣れさせておくと今後の飼育が楽になります。この写真の個体も冷凍赤虫を食べています。溶かしてバラバラにならないよう凍ったブロックのまま放り込むと食べやすいです。

 

混泳については喧嘩しやすい性質なので単独飼育すると身体やヒレに傷がない綺麗な成長を楽しむことができ寿命も長いので愛着も増します。雷魚は眼も良いので餌の時間や水槽の前を通る時には餌くれダンスをしたりと単独飼育でも十分魅力的です。

混泳させる場合は体格を合わせたり、多頭飼育することで水槽ないのパワーバランスが整うようにしつつ、セパレーターは持っておくとアクシデントが起きた時に素早く隔離して休ませることができるので保険になります。上手く餌にありつけづ痩せてきてしまった個体を分けて集中して給餌することもできセパレーターは使い方次第で重宝します。

◆通販を含めて流通や販売価格

雷魚の流通はそこそこ多く検索すればヒットすることは多いです。その際『タイワンドジョウ』なのか『カムルチー』なのかは記載がない限りどちらかわかりません。価格帯も同じくらいなのでそこでの判別もできないので問い合わせる必要があります。

販売価格は大きさによって変動し10cmほどの個体で¥1000~が目安になります。大きな個体はそれなりの高額になります。