◆トリカラーランチュウ。江戸錦とは違った魅力。背ビレを持たない金魚の健康把握とは。

江戸錦とは異なる三色持ちのランチュウです。

江戸錦とトリカラーランチュウは、備える鱗の色合いは似ています。

配色パターンが異なりますが、個体によっては混ぜたらわからないような場合もあります。

流通量は多はありませんが、輸入などで定期的に見かけるていどです。

今回の個体は、全体的に墨がかっており、鮮やかさはありませんが、体格もよくしっかりしていました。

 

 

横から見たシルエットは『背なり』とも言われます。

品評会へ出す訳ではありませんので、違和感のある凹凸がない個体であれば印象も損ないません。

鱗も綺麗に揃っているので、育成環境も良かったのだろうと推測できますね。

頭部のボコボコ感は薄く、今後の成長があっても大きな変化は見られないでしょう。

飼育環境において、水質の硬度が高いと頭の肉腫(ボコボコ)が縮こまる傾向があります。

それだけではなく、遺伝も関わってきますので、一概には言えませんが、顔つきが変わると印象が変わるのは人も魚も同じです。

たんぱく質や脂質の豊富な飼料を与える事で肉腫の成長も狙えるので意識してエサ選びするのも良いでしょう。

ただし、この個体の場合は土台となる肉腫がいっさい見られないため、もともと頭がスッキリとしたタイプ。

エサをこだわってもツルツルのままかもしれませんね。

目の色が真っ黒タイプです。

体色のパターンは一緒ですが、だいぶ印象が変わりますね。

日頃、定番のらんちゅう系の色合いを見慣れていると、本種の様な存在は新鮮にも見えます。

状態良好で仲良く泳いでいました。

ランチュウは背ビレを持ちませんから、目立つサインが1つ足りないですね。

その場合には、尾ビレをしっかり広げていると元気で、つぼめていると不調です。

見慣れてくれば、エラの動きも観察して、左右バランス良く閉じたり開いたりするのが健康な状態です。

ちょっと変わったランチュウを育ててみたい方は、気にして探してみてはいかがでしょうか?

ではでは(^^)