]◆水槽で飼育する錦鯉たち。九紋竜(くもんりゅう)とは。

◆九紋竜という品種とは

鱗の無いドイツ鯉で、白の艶やかな肌地が非常に美しくなめらかであり、流れるように体全体に墨の入る美しい品種です。

名前の由来は竜が雲となり空へ昇るさまから。多品種に見られる墨の出現とは全く異なる点は、九紋竜を語るには外せない特徴の一つです。

◆墨にみる色の変化!

高水温時に一気に墨がおち純白になってしまっても、水温が低くなるに伴い、想像を優に超える面積・場所に墨が出現します。

同じ場所の墨の浮き沈みではなく、全く関係ない場所、時には全身真っ黒になるほどの変化を楽しめます。

水槽飼育下でも墨の浮き沈みは見られ、成長が落ち着いて5年が経過している個体であっても変化が起こることがあります。

目の色も印象的で、真っ黒で愛らしい個体が多いです。屋内の水温が落ち着く秋冬こそ鑑賞するうえで非常に楽しみな時期です。

◆近しい人気品種たち

また、九紋竜とドイツ紅白を交配して作られた紅九紋竜(べにくもんりゅう)も、墨の変化が激しく、魅力的な品種として人気があります。

似たような品種では、ドイツ白写り(しろうつり)や、カラス鯉などもおり、白黒系の品種を見比べて選んでみるのも楽しいものです。メジャーな赤色や黄色・白の差し色としても水槽内で存在感を発揮します。