◆水槽で楽しむ錦鯉。大正三色とは。

◆大正三色(たいしょうさんけ)

錦鯉御三家の1品種です。たいしょうさんしょくと呼ばれる事もあります。

大正時代に作り出されたことからこの名が付きました。地肌の白・緋盤・黒模様から、三色(さんけ)と呼ばれます。

◆彩りと良魚のポイント

基本模様は紅白で、緋盤は頭部から尾止めにかけて、白の肌地を見せながら黒い艶のある点墨が本品種のポイントです。

頭に墨が入らず、腕には縦模様もしくは墨がなく、さらに小さな艶のある墨がバランス良く入ることが良魚とされます。

◆墨を知る

墨は、溶存酸素量や水温・水質に大きく影響を受けやすく、一般的には夏季の気温・水温上昇に伴い墨は薄れ、水温が下がり始める季節にくっきりと艶のある墨が出現する場合が多い。

水槽飼育下においても、導入直後を除き環境に慣れ始めてからは、秋から春先までの間、15~23℃前後を意識することも本品種の魅力を引き出す上で大切。

◆昭和三色との違い

昭和三色と区別についてですが、品種創出を紐解くと「白べっ甲」に緋があるものを大正三色とし、「白写り」に緋があるものを昭和三色と見る見方があります。

◆流通量

流通量はそこそこありホームセンターでも見かける人気品種です。価格も幼さの残るSMサイズであれば¥1000以下で入手できます。