◆水槽に油膜が出てしまった時の対処法
薄く光っている油のようなものや、白くちょっと厚みのあるようなものまで、油膜と言っても、いくつかタイプがあります。
油膜が発生したからと言って、すぐに魚が死んでしまったりはしませんが、水質が悪い初期症状の可能性もあります。
酷くならないように注意しましょう。
◆バクテリアを追加して解消する
油膜は、バクテリア不足の時に起こることが多い症状です。気温が上がり水が汚れやすくなる夏場や、「生体の数を増やした」「薬を使ったのでバクテリアが死んでしまった」などの後に現れることも多いです。
気がつくとな油膜がなくなっているのは、バクテリアの数が増え、水質が安定したことが考えられます。
◆同時にエアレーションも効果あり!
エアレーションは、水面を揺らして油膜を拡散させる働きと、バクテリアは酸素で増えるタイプが多いため、ダブルで効果があります。
なので、軽い油膜症状ならば、バクテリアの添加は行わず、エアレーションを行う事で解決します。
数日かかる事もありますが、2~3週間経過しても無くならない場合は、バクテリアの添加をお勧めします。
◆水換えを行う
もし、水換え不足が疑われる方は、上記の2つの処理に加えて、行うと良いでしょう。古い水を排水して、新鮮な水を加えます。レイアウトの下や、砂利の中の汚れも積極的に捨てましょう。クリーナーポンプなどお勧めです。
◆餌の与え過ぎは引き金となりうる
エサを与えすぎると、汚れます。水を綺麗にするバクテリアやフィルターの浄化能力を超えてしまうと、白濁りや悪臭、酷いコケなどの1つの現象として『油膜』がでるパターンがあります。
エサの量を減らしてみましょう。フレークタイプであれば、魚が食べきるまで2分程の量に減らします。エサの量は、水槽の状況によって変わりるため「ひとつまみ」や「何グラム」という表現はあまり使われません。魚の状態(数・大きさ・種類・食欲)で食べる量は変わるため、時間で表現されます。
◆油膜を食べる魚?!
モーリーやグラミーの仲間は油膜を食べると言われる事があります。それで無くなるかと言うと、原因を取り除く訳ではないので、ケースバイケースです。また、ずーっと飼育し続けるという観点からも、購入する際は検討しておきましょう。
↑グラミーの場合は、空気呼吸している姿がそい見えているという説もあります。
◆新聞紙・キッチンペーパー?!
水面に紙を敷き浮かべて、油膜を絡め取るとう方法です。
たしかに取れるのですが、完全な除去や、原因を取り除いているわけではありません。
(とくに新聞紙は微妙な取れ具合・・・不器用か?)
しかし、日常的に繰り返しているうちに、バクテリアが増えて、水質が安定してくると解決します。
◆油膜取り器こと『サーフェススキマー』
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ポンプの力で、水面の水を吸水することで、油膜を取り除きます。
デメリットとしては、『場所をとる・目立つ』と言ったところです。
水槽の側面に、もう一つフィルターをつけるようなものなので、結構目立ちます。
エーハイムの外部フィルターに後付けできるタイプが一番目立ちませんが、価値もそれなりと言ったところです。
油膜は問題が起こる前触れです。
アクアリウムのバランスが、『ちょっと悪いですよ』というサインになりますね。
せっかく、見逃さず気がついたのならば、自分にあった方法で、手を加えてみてはいかがでしょうか?!
ではでは(^^)