◆転覆(てんぷく)の多くの原因は、消化不良です。

転覆病の原因には、細菌による「平衡感覚不全」や「浮き袋の調整ができない」などと言われますが、多くの場合は『消化不良』である事が多いです。

その消化不良の処置を”間違って”行なうことで、体調を更に崩し、免疫力が下がった結果、他の病気を併発するパターンがあります。

こうなると実際は

『転覆症状が原因ののち、細菌感染した』のが、

『細菌感染があっての転覆症状と病気の併発』

という見方がされます。

どちらもありえますが、転覆の治療のみで元に戻る個体は多いものです。

消化不良の段階で速やかに処置を行い、二次感染を予防しましょう。

◆転覆病の治療方法

ずばり『絶食』です。

2〜3日程エサを与えずにいると、また沈めるようになります。

感染するものではないので、他の金魚と一緒でも構いませんが、つつき回されてしまうようならば、移動もしくは隔離します。

◆冷凍赤虫で完治させる方法

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◆繰り返さない『対策』を立てておく

転覆病の原因は、『水温』と『エサ』が関わってきます。

水温が下がると金魚の代謝も落ちるので、消化不良も起こしやすくなります。

エサの場合は、種類を変えてみると良いでしょう。

色揚げ効果のあるモノは、消化しづらい傾向があります。

また、人工フードよりも、冷凍赤虫の方が、消化のしやすさはワンランク上です。

消化を助ける為には、代謝を上げる方法を知っておきましょう。

ヒーターの設置や、水換え、0.3%の塩分濃度を調整する事で魚の活性を上げ代謝も上げる事が出来ます。

2〜3日の絶食で改善が見られないときは、併用してみると良いでしょう。

◆なりやすい金魚とは

どんな金魚もかかる可能性がある病気ですが、和金やコメットのようなフナ体型よりも、琉金・らんちゅうなどの丸型体型の魚種の方がなりやすい傾向があります。

ピンポンパールなど、胴体をより短く改良された品種では、消化不良を起こしやすくなっています。

少し注意しておくと良いでしょう。

◆なりやすい季節がある

やはり、季節の変わり目は急激に水温が下がる日があります。

ゆっくり下がることには強くても、1日で5℃も8℃も変化してしまう環境では、体調を崩しやすくなります。

春や秋の変わり目には注意しましょう。

昔は「浮いたら治らない」みたいな事も言われていましたが、情報が豊かになっています。

焦らず治療と、予防を心がければ、管理技術も向上します。

大切に飼ってあげましょう。

ではでは(^^)