◆水が『黒く濁る』理由とは
水の濁りには特徴があります。
白く濁るのは、バクテリア系のアクシデント。
黄色く濁るのは、流木系のアクシデント。
そして、黒く濁るのは、ソイル系のアクシデントです。
と、大まかに検討が付けられます。
このソイル系アクシデントを招く要因3つをご紹介します。
◆原因1 魚がソイルを砕いている
今回、「黒く濁ってしまって困っている」
というご相談のお客様の場合、錦鯉が入っている事が原因でした。
底砂をモグモグする魚は多いですが、錦鯉は特に力が強く、よく砕いてしまいます。
ソイルは、土を焼き固めた物なので、外からチカラが加わると、砕けて濁ってしまいます。
多少の粉塵は、フィルターが処理してくれますが、あまりに多いとろ過が追いつきません。
◇解決方法
①フィルターを強化する。
濁るよりも、掃除力が高ければ濁らないので、上部フィルターや外部フィルターに変更する。
すでに使っているなら、2つ目を付けるなどです。
②魚を移動するか底砂を入れ替える
ソイルをモグモグする犯人を移動させましょう。
金魚くらいでは、そんなに濁りませんが、たくさん入っているとさすがに濁ります。
移動できる水槽無いとなると、ソイルを取り出して何も敷かないベアタンクにするか、
新しく砂利系の底材に変更しましょう。
◆原因2 フィルター、ポンプの水流が常に当たっている
これも、たまにある原因です。
大抵は、当たっている部分のソイルがある程度砕けるとおさまりますが、長引く事もあります。
新しいマットに変えたり、麦飯水を試しても効果的ではありません・・・。
◇解決方法
水流の向きを変える。
出水口を壁ガラス面や水槽の角、水面に向けて、強い水流を防ぎましょう。
または、流木や石に当てて分散させるのも効果的です。
水換えを行ってから、角度を変えるとより早く濁りは取れます。
◆原因3 ソイルを洗ってしまった・・・
ソイルは洗ってはいけません。
しかし、パッケージに「洗わないで下さい」とは書いてありますが、見逃す事もあります。
それを水槽に使うと、しつこく濁ります。
魚への害はそれほどありませんが(限度もあります・・・)濁っている水槽は、気持ちの良いものではありません。
◇解決方法
手取り早いのは、新しい物と入れ替える事です。
「勉強代だったかな」と切り替えます。
または、
少し大変ですが、濁りが取れるまで”水換えを繰り返す”という方法もあります。
魚やエビは、一時バケツなどに避難して、ガンガン水換えをします。
水道水そのままでも構わないので、抜きながら、足してもかまいません。
最後に、生体を戻す時には水温を合わせて、カルキ抜きを行いましょう。
◆人のためであり、魚のため
濁っていると、せっかくの魚が見えずに私たちはつまらない。
水槽の水が濁るというのは、何かしら具合が良くないサインです。
まず、気づくこと。
そして、原因を把握して有効な手段で改善しましょう。
水質が良くなることで、お魚も喜んでくれますよ。
ではでは(^^)
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