■オーバーフローシステムで動いています。
あまり聞き馴染みのない名前だと思いますが、水族館や大型水槽では多くがこのシステムで管理されています。
水槽の下に、もう一つ水槽を設置して、ここを濾過槽として使う加工がされています。
構造が一般的なフィルターよりも複雑になってしまうのがデメリットです。
◆全ての水槽を一つにまとめるシステム
配管で各水槽が繋がっているので、水量がたっぷり入ります。
60cm水槽ならば、約60リットルですが、
ここでは9本の水槽を繋げらるので、
『9×60として540リットル』+『濾過槽』と大容量で管理できます。
水量が多いと水質が安定しやすくなります。
◆ろ過槽がバカでかい
オーバーフローの大きなろ過槽・・・
ただ大きいだけでは宝の持ち腐れとなっていまいます。
しっかりと『ろ材』を敷き詰めて、ウールマットをセットしてあります。
たっぷり揃えるとお金もかかってしまいますが、それだけの価値がありますね。
バクテリアは水槽の生命線です。
バクテリアを上手く飼えれば、魚も上手く飼えます。
◆ブロワーを導入でバクテリアを活性させる
バクテリアの増殖を促すために、エアレーションも行っています。
バクテリアはアンモニアなどの分解をしてくれますが、増やすには『酸素』が効率的です。
ブクブクと酸素を豊富に与えることで、好気バクテリアと呼ばれる仲間を増やしています。
いろりろ工夫も出来るのが、オーバーフロー水槽の良い所ですね。
※ブロワーとはエアポンプの巨大なヤツです↓
◆リスクもある
水槽が繋がっているということは、どこかで病気が出た時には全体に広がってしまいます。
『病気が伝染る』のは、とても厄介です。
その予防のために、一つ一つが隔離できる構造になっています。
水槽ごとに集中して治療することもできますし、
逆に繋げてしまえば、一度に全体をトリートメントもできます。
使いようですね。
◆管理には一癖あるが
使い慣れると、高性能なオーバーフロー水槽です。
自宅用のセットも販売されています。
存在を知っていることも知識のひとつです。
ではでは(^^)
※画像クリックすれば詳細分かります。