何を選んだらいいんだ??!

2018年3月号のアクアライフの影響もあってか、スネークヘッドを飼育したいというお問い合わせをいただきます。

(詳細に記載されており、飼育にも役立つ素敵な特集でした)

スネークヘッドは1匹1匹の存在感があり、どれを飼育しようか迷う方続出中です。

一度水槽に馴染めば丈夫な魚ですが、『水温の好み』や『飛び出し事故』を意識して管理するとより良いでしょう。

さっそく、はじめてのスネークヘッドを飼うならこのあたりはいかがかなと思う種をご紹介します。

比較的飼育もしやすく、価格も控えめ、そんなに大きな水槽は用意できないという要望にお答えします。

レインボースネークヘッド

【学名】Channa bleheri

触れないわけには行かないスネークヘッドの代表種のような存在になっています。

小型で美しく、流通もしており、価格もそこまで高くありません。

水質・餌の問題は低いですが、飛び出しと水温に注意して管理すると良いでしょう。

 

 

適水温は15~28℃とされており、日本の常温にもかなり対応しています。

しかし、昼と夜ではげしい温度変化はコンデションを落とす原因になりますので、温度設定できるタイプのヒーターを利用すると良いでしょう。

怖がらず冬場は18℃設定にすることで、コンデションが上がりより美しい体色が出せることも!

逆に夏場の高温には注意し、30℃にならないような工夫を行うと良いです。

 

【水質】弱酸性~中性(アルカリ性になりすぎないように注意する)

【水温】15~28℃(夏場に注意!)

【大きさ】20cm(30ℓ以上の水槽が良いです)

【エサ】冷凍赤虫・乾燥飼料・人工飼料・生餌さ(まず赤虫は食べます。)

 


↑届きたてはこんな感じで色が出ていません。

ドワーフスネーク・ベンガルオレンジ

【学名】Channa gachua

水質・餌の問題は少なく、飛び出しと高水温に注意しておくと良いでしょう。

名前にドワーフと付き、スネークヘッドの仲間では小さめでが、20~30cmとそこそこ大きくなります。

ドワーフスネークは採集される地域バリエーションがみられますが、ベンガルオレンジは比較的安定して見られ、美しいタイプになります。

逆に自分好みのドワーフスネークを探すのも面白いかもしれませんね。

流通量も多く、価格も手頃で入手しやすいです。

 

【水質】弱酸性~中性(アルカリ性になりすぎないように注意する)

【水温】12~30℃(夏場に注意!)

【大きさ】20~30cm(30ℓ以上の水槽が良いです)

【エサ】冷凍赤虫・乾燥飼料・人工飼料・生餌さ(まず赤虫は食べます。)

 

 


チャンナ・プルクラ

【学名】Canna pulchra

水質・餌の問題は少なく、飛び出しと高水温に注意しておくと良いでしょう。

このチャンナとは、スネークヘッドの学名というやつで、多くの名前に使われているのはそのためです。

イメージ的には私たちの苗字のようなものですね。

類似するチャンナ・オルナティピンニスよりも、価格が安いのでこちらをお勧め。

美しいスネークヘッドの中でも、胸鰭(むなびれ)の模様は特徴的です。

レインボーや、ドワーフに比べて流通量は劣り、価格帯も少し上がります。

 

【水質】弱酸性~中性(アルカリ性になりすぎないように注意する)

【水温】20~28℃(夏場に注意!)

【大きさ】25cm(30ℓ以上の水槽が良いです)

【エサ】冷凍赤虫・乾燥飼料・人工飼料・生餌さ(まず赤虫は食べます。)

 

↑こちらがチャンナオルナ・ティピンニスになります。

 


アフリカンブロッチド・スネークヘッド

【学名】Parachanna insignis

水質・餌・水温の問題は少なく、飛び出しに注意しておくと良いでしょう。

見ごたえのある大きいスネークヘッドを飼育したいが、そこまで大きくなられても・・・というのであれば、こちらです。

メートル級も存在するスネークヘッドの中では、40cmは中型種扱いです。

いざ、飼育してみると限られた水槽スペースではなかなか紹介するサイズにまでは成長しないのが現実です。

東南アジアに生息する種が多いなか、こちらはアフリカに分布しています。

色合い・雰囲気的にも古代魚のような印象も持ち、小さめの個体が比較的飼い易い価格で販売されています。

 

【水質】弱酸性~弱アルカリ性

【水温】24~30℃(夏場に注意!)

【大きさ】40cm(60ℓ以上の水槽が良いです)

【エサ】冷凍赤虫・乾燥飼料・人工飼料・生餌さ(まず赤虫は食べます。)

 

 

 

アーモンドスネークヘッド

【学名】Canna lucius

水質・餌の問題は少なく、飛び出しと高水温に注意しておくと良いでしょう。

定期的に流通しており、価格も高くありません。

カラフルな種類も多いスネークヘッドの中で、じっくり味のあるタイプです。

ある程度の混泳も可能なので、リストアップしてみました。

 

【水質】弱酸性~中性(アルカリ性になりすぎないように注意する)

【水温】20~28℃(夏場に注意!)

【大きさ】40cm(60ℓ以上の水槽が良いです)

【エサ】冷凍赤虫・乾燥飼料・人工飼料・生餌(まず赤虫は食べます。)

 

総括

なんといっても『飛び出し』はスネークヘッドの代名詞です。

たまたまエサ穴から出てしまったというよりも、その穴を狙ってジャンプするタイプです。

こちらが近づくのを把握して、餌くれダンスをする仕草からも視力の高さが伺えますね。

 

また隠れ家を好みますので、入れてあげると喜ぶでしょう!

身体の大きさに対して、小さすぎず大きすぎないシェルターを好みます。

ピンっときたものを選んであげましょう。

 

スネークヘッド入手方法ですが、上記通販ショップは悪い個体を送ってこないと思います。

在庫はタイミング次第なので、それも運命ですね。

 

通販が怖い時は、近くのショップで相談してみてください。

理想は慣れた個体が販売されていることですが、それほど多くはありません。

お店にいなければ問屋さんから取り寄せてくれることもありますので、相談してみると良いでしょう。

(お店ごとに入荷ルートは違いますので、無理は言わないようにしましょう)

機会があれば飼育してみてください!

ではでは(^^)

 

◆渋さ光るスネークヘッド。

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