あっという間にウイルス感染。入梅のこの時期は高温多湿になり、らんちうには辛い時期です。
- 攻めのエサやりで異変発生
- 浮く”らんちう”
- 相談できる人と適切な処置
- エサはお休みします
攻めのエサやりで異変発生
らんちう研修会から帰り、給餌の見直しを行いました。赤虫中心の管理に変え、追加で人工飼料も与える。私的には攻めの管理です。
ただ飼育するのではなく目標を持った飼育では方針が異なります。ここのギャップがらんちうを難しいと言わせる一端なのだと思います。単純にエサを与えた分だけ水は汚れてしまいます。しかしサイズアップをさせたい!
浮く”らんちう”
そんな調子で数日が経つと、次々と水面付近を漂うらんちう。せっかくの赤虫にも食いつきが悪くなっていきます。
水換えのタイミングが遅かったのか?食べ残しの赤虫が水を腐らせてしまったのか?とにかく不調気味だなというのは・・・始まりに過ぎませんでした。
気がつくと1匹死亡。この船で初のロスです。前回の勉強会で頂いた素赤の個体でした。そして他の個体も揃いも揃って苦しそうに鰓(えら)を激しく動かしています。水面を漂うらんちうに触れると弱々しく押されるがまま流れていきます。これがウイルス感染。入梅の恐ろしさを体感します。
↑水面付近を漂う様子。
相談できる人と適切な処置
1人で悩んでいても糸口が見えません。改善を計るため松本会長に相談しました。すると『この時期はみんな浮かんでるよ』のひと言に心が軽くなります。笑
さっそく教わった処置の実地と、この記事で遺忘録としたいと思います。
まず、菌の入る今の水は全取っ替えします。元水は残しません。むしろ触った手やエアレーションで弾けた水からも元気な金魚に感染します。要消毒です。
新しく入れる水は貯め水を使います。水道水でも井戸水でも水温変化を同じにしておく事が負担を軽減させます。塩分濃度を0.5%に調整します。(0.3〜0.5の間にしましょう)
一時期ですが0.7%の強塩水に短時間らんちうを漬けるという塩水浴が流行ったそうですが効果的では無いそうです。私もやった事がありません。
そして薬の『リフィッシュ』を適量投入しました。塩との相性がバツグンの薬剤です。
↑背焼けが痛々しい・・・ごめんな。
エサはお休みします。
らんちうは4〜5日食べなくても平気です。そもそも食欲がかなり落ちています。赤虫を落としても寄ってこないし、溶けて地面に落ち始めたらちょっとついばむ程度です。
経過観察しながら2〜3日みて、地面をついばむような仕草が見られたら給餌を考えます。残すようなら素早く取り除きましょう。
『入梅は酸素を喰う。』とう事でエアレーションは増やすくらいが良い。水流も考慮して容器中央へストーンを設置するのがベストです。水温はできれば23℃~24℃程にキープする。
経過観察はつづく。