やりたかったので錦鯉シリーズもはじめてみます。江戸時代の鯉は貴重なタンパク源ということで広まり飼われるようになりました。そんな中、毛色の変わった鯉が現れて今日に至ります。実は品類も多いのです。ウチのホームセンターで入手できるものは限られていますから、こんなのがいるのかと読み流して頂ければ嬉しいです。
- ドイツ大正三色
- プラチナ
- カラス
- 衣(ころも)
ドイツ大正三色(たいしょうさんしょく)
錦鯉といえば日本のイメージが強いが、半分近くはドイツ系という品種になるだろう。そもそも錦鯉は外来種にあたる存在でもあり、川や湖に逃がしてはいけない。
錦鯉らしい配色ですね。ウロコが特徴的になるのがドイツ鯉です。写真の個体はウロコを持たないため、色が明確でコントラストが美しい。成長とともに変化もしていきます。人気種の大正三色(たいしょうさんしょく)のドイツバージョンになります。
プラチナ
まさにプラチナのように輝く品種。池でも水槽でも目立つ魚だ。当店の2mあるディスプレイ水槽では50cmほどのプラチナが泳いでいる。私よりも長くいる主は老若男女からの人気が高い。「あの鯉は売っていないのか?」とよく問い合わせを頂くほど。
魚を大きくするには、大きな水槽でしっかりと餌を与える事です。逆に飼いきれない程大きくなっては困るのであれば水槽を小さめにしたり、鯉の数を多めに揃えて余分なスペースを減らすと良い。餌も適量を心掛け水の汚れや飛び出しに注意する。錦鯉は丈夫な魚です。
カラス
全身が黒いこの品種はドイツ系だ。ただ黒いだけでもカッコいいが、ウロコの配列がランダムに出る。これもドイツ系の特徴の一つ。個体個体に違いが生まれるから選ぶのが楽しくなる。ウロコの種類は3タイプに分けられており、革鱗(かわうろこ)、石垣鱗(いしがきうろこ)、鏡鱗(かがみうろこ)に区別される。
衣(ころも)
オシャレな名前である。由来は一枚のウロコに色が重なるため、色を羽織っている様子からきているようだ。入荷する個体はまだ若く色の変化が期待され、成長と共に黒い衣を纏い深みを持っていく。大きくなるにつれ体色が変化していく錦鯉は多い。
最近は、水槽で錦鯉を飼う本も販売されています。「池がないから無理だ」という訳ではないんですね。