◆睡蓮鉢の魚が『鼻あげ』していて困っている

おどろいた飼い主さんは、水換えを行い、酸素タブレットを追加したそうですが、気がつくとまたパクパク・・・。

その度に水換えでしのいでいたそうですが、「なにか改善策は無いか?」というご相談でした。

水草は入っていますが、屋外で電源は取れず。

簾(すだれ)を使用して、日陰にはしているそうです。

どのように対処していきましょうか。

 

 

◆『鼻あげ』とは

水中の酸素が不足することによって、魚が水面をパクパクする様子のことです。

空気を吸っている訳ではなく、空気中の酸素に触れている水面の方が酸素が残っている。

水面を揺らすことで水中に酸素を溶かしている。

など言われます。

では、ずーっと鼻あげしてれば死なないのか?という訳ではありません。

『鼻揚げ』は窒息の一歩手前です。

早急に助けてあげましょう。

 

 

◆この季節は『酸欠』になりやすい

水温が上がると、水中から酸素が減ってしまいます。

なので『酸欠』は冬場ではなく、夏場に起こりやすいアクシデントです。

酸素を必要とするのはお魚だけではありません。

普段、水質を整えてくれている『バクテリア』も酸素を使います。

そして、温度が高くなると、お魚&バクテリアは活性が上がります。

つまり、ただでさえ溶存酸素が少ないのに、走らされているような・・・

 

 

◆なぜ酸素タブレットでは解決できなかった??

酸素タブレットは、あの小さな粒をいれるだけで、1ヶ月ほどの効力が続くという・・・

やはり、そこまで豊富には出ていないのでしょう。

ゆっくり、少しづつ出ているならば、酸欠を解消するには何倍か入れないといけないのかもしれませんね。

 

また、酸素タブレットの種類も見てみましょう。

ガサガサ、採集の時用のものは、使用時間は短いですが、豊富に酸素を出してくれます。

コチラを使えば、その場しのぎにはなりそうです。

 

↑採集用12時間タイプ

 

 

◆水温を下げる。

少し強引に水温を下げることは効果的です。

凍ったペットボトルを入れると、酸素が含まれやすくなります。

そこで、水面をバチャバチャかき回してあげると、酸素が溶け込みます。

日中の一番熱い時間帯を乗り越えるならば良しです。

・・・一時的な解決に過ぎませんね。

急激な水温変化は、魚を病気にする心配があります。

 

 

◆入れ物を増やす

シンプルに水量をふやすことで、解消されることがあります。

大きな睡蓮鉢に買い換えるか、

もう一つ器を増やして、生体に対して水量を増やしてあげます。

 

 

◆ソーラーパワーで動く噴水

電源を取れない場所での解決作の一つに、『ソーラーパワー』です。

探すといろいろありますね。

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◆水草で解決する??

ご存知の方も多いですが、水草は光合成によって酸素を作ってくれます。

「なんだ!じゃあたくさん入れれば良いじゃん!」

っとなるところですが、水草の作る酸素に頼るのは、不安があります。

『酸欠を起こすほどの高水温に水草は耐えられるのか?』

『過酷な環境で、正常に光合成を行えるのか?』

『夜は水草も酸素を吸って二酸化炭素を出すが問題はないのか?』

など。

あくまでサポート的に入れておくのは良いでしょう。

↑丈夫でおすすめアナカリス

↑浮かべてOK!タフなマツモ。

 

 

◆僕だったら・・・

入れ物を拡張して、ソーラー噴水に水草(アナカリス&マツモ)も入れますね。

置き場所も、直射日光を避け、なるべく涼しいところへ。

もし日が当たる時間帯があっても、ソーラー噴水で乗り越えて。

水温計の設置はお忘れなく。

ではでは(^^)

↑見やすくて便利です。