金魚は底砂を食べても平気なのか?飼育の素朴な疑問

金魚が砂を食べても大丈夫です。

正解には口の中に含んで吐き出す行為を繰り返しながら、鰓(エラ)で微細なモノを濾し取り食べています。

よく両生類や爬虫類では、誤飲して体内に異物が残ってしまう事故が聞かれますが、金魚においては聞かれません。

稀に地面に腹を付けて浮き上がれなくなっている個体を見かけますが、石ではなく浮き袋に水が溜まっている事が原因です。

砂利の誤飲は絶対に無いとは言い切れませんが、飲み込んでいるとしたら、排泄物として出てくる大きさの砂くらいだと考えられます。

 

 

 

◆底材の素材や大きさは関係するのか?

それでも万が一が心配だという方や、砂利の大きさの影響が気になる方は多いです。

ざっくりとですが5パターンをご紹介致します。

 

 

【パターン①】何も敷かない

底材を敷かない水槽をベアタンクと呼びます。

見た目もスッキリするのでピカピカに維持すると美観を損ないませんが、何もないのでウンチ一つが目立ってしまうのが諸刃の剣です。

何も敷いていないので、もちろん万が一の誤飲の心配はありません。

 

 

 

【パターン②】砂系の底材

1粒の大きさがとても細かく、サラサラとした感触です。とても金魚が食べやすそうですが、問題はありません。

化粧砂とも呼ばれる事があり、下に敷くと綺麗に見えます。

 

 

 

【パターン③】大磯砂系の底材

昔ながら定番の底材です。5ミリ前後の粒で大きな金魚はモグモグと口に含みますが問題ありません。

砂利と一緒に混ざっている貝殻が、水中へ酸素を含みやすくするため、飼育にも向く代表的な底材です。

 

 

 

【パターン④】中〜大粒砂利

粒の大きさが1cmほどになると、なかなか金魚は口に含む事はできません。万が一の誤飲の心配もありません。

重たく口に含めない大きさのデメリットは、砂利の隙間に残りエサなどのゴミが詰まってしまう事です。

モグモグできる大きさであれば、自然と金魚が底砂を掘り返してくれますが、大きな砂利はそれができないので、意識して掃除しましょう。

 

 

 

 

【パターン⑤】ソイル系(土系底材)

ソイルは土を焼き固めた物で、水質を整えやすく、熱帯魚やメダカ水槽に人気です。

しかし、大きくなった金魚はモグモグしながら土を砕き水を濁らせる場合があるので注意します。

誤飲という目線では問題ありませんが、性質的に相性が良くないため、飼育ビギナーは避けておくと無難です。

ざっくりとですがら5つのパターン別で、誤飲についてご紹介致しました。その他『麦飯石系』『ガラス系』などは、大磯砂系と同じくらいのサイズが多く、問題もありません。

サンゴ砂は海の水質に近くなるため、避けておきましょう。

ではでは(^^)