【大至急治療】ドラゴンフィンらんちゅうの【穴あき病】【金魚】

お魚の病気ほんとに参ってしまいませんか?元気そうに見えていても、急に病変があらわれてしまうことも。

大切に管理していた『ドラゴンフィンらんちゅう』の頭部に赤くニキビのような物が出現。これは『穴あき病』の初期症状です。

表面だけが赤くなっているのではなく、頭部の内側に浸食してるのが観察でき、放置すると穴が空いたようにえぐれてしまいます。

そこまで進行すると致死率も高く、嫌な病気でもありますが、うまく回復してくれました。

◆とにかく早く治療をはじめる

見つけてから、なるべく早くの処置は回復率を高めます。即座にトリートメント水槽へ移し治療に専念します。

60×45cmらんちゅう水槽

・塩分濃度調整は0.3%

・水温26℃

・水質を弱酸性〜酸性へ

・グリーンFゴールド顆粒を適量

この水槽は、治療実績が高く、理由としては『弱酸性〜酸性』に水質を下げてあります。こうすることで殺菌効果が期待できます。

魚病薬は『グリーンFゴールド顆粒』を選びました。よく穴あき病では『パラザンD』というお薬が進められますが、手持ちになく、グリーンFゴールド顆粒も頼れるお薬です。

※写真にも写っておりますが、底材はソイルを使用しています。薬剤を吸着してしまう作用がありますが、今回はそのまま投薬しました。できる方はベアタンクなどの方が薬の効果が安定して効きます。

◆投薬後の管理

金魚ちゃん自体は元気なのが幸いでした。何事もなかったかのように黄色い水中を泳いでいます。

エサは翌日から冷凍赤虫をくだいて、1口ほど与えました。治療中は絶食させる判断もありますが、個体に食欲もあり、水量も多くゆとりがあったので、エサは少なめですが毎日与えました。

逆に『食欲低下』は状態悪化のサインです。その辺り見逃さないようにします。

2〜3日で回復の兆し

翌日から赤味の悪化は見られず、3日後には画像で気にならないレベルまで回復しました。ここまでくると安心です。

5日後には水換えを行い、薬の追加は無し。塩分濃度調整は継続です。

病変の発見も早く、すみやかに治療に入れたことが幸いしました。これが『早期発見、早期治療』ですね。

もちろん『病気にしない管理』を行うよう、さらに心掛けます。

もし同様の治療で、状態が改善されない場合には、塩分濃度調整を0.5%まであげることや、水換えを行い魚病薬の変更なども選択肢です。

なかなか病気治療は難しいのですが、何もしないのではなく、出来ることからしてみましょう。

ではでは(^^)