◆金魚に1%の塩分濃度は致死量に塩は何パーセントまで入れられる?

塩分濃度調整は0.3%0.5%が目安ですが、熱帯魚の場合には0.3%までにしておくのが良い目安です。一部の魚種は0.5%濃度に絶えず死んでしまうからです。

金魚の場合は、もともとフナからの改良品種ということもあり、統一して0.5%程の塩分濃度調整が可能です。熱帯魚よりも濃い濃度での治療が選べるという事になります。

これは、濃い方が良いというわけではなくあくまで目安です。私の場合は0.3%で塩分濃度調整を行なったが、イマイチ回復具合がかんばしくないなと思ったら0.5%にあげるという使い方をしています。

中には、0.8%まで濃くする話も伺いますが、その場合には金魚の観察をこまめに行い、状況によっては水換えを行い濃度を薄めるといった判断が必要となります。経験のある方の治療パターンですね。

 

 

◆地味だが効果抜群のわけ

本来、塩分濃度調整の狙いは『魚の体内の塩分濃度と飼育水の塩分濃度を差を無くすことで自己回復力を向上させる』効果がねらいです。

 

また、魚の塩分濃度よりも、飼育水の塩分濃度が高まると、薬を使った際により体内へ薬品成分が吸収され効果が上がるという面も忘れてはならないメリットになります。

 

◆塩は薬ではない

勘違いしやすい事ですが、0.3%の塩は薬のように細菌を殺すほどの作用は期待できません。あくまでも自己免疫力を向上させるだけです。

 

そこに、殺菌効果のある魚病薬を併用する事で、より治療効果が期待できます。投薬中の水換えのタイミングや餌の量なども影響が少なからずありますが、何かしら治療を行う際には適切な塩分濃度に適切な魚病薬を選ぶことがポイントになりますね。

 

ではでは(^^)