◆『協会系の江戸錦』杜撰な管理は命取り・・・『らんちゅう』の飼育水槽の選び方とは?

数ヶ月ぶりに『協会系の江戸錦』が届きました。赤勝ちの個体でトラ模様に近い印象で立派です。吻端(ふんたん)もボリュームがあり今後の成長が楽しみですが、コンデションがなにやらイマイチ・・・。ちょっと苦戦をしております。

そんなちょっとクセのある『協会系』の理由と、理想の容器はどのような物があるのでしょうか。

 

◆杜撰な管理は命取り・・・

入荷後、まだ違和感のあるエラの動きを見せており『安静に』と言った状態です。協会系と呼ばれる『らんちゅう』で圧倒的に怖いのが『エラ病』で杜撰(ずさん)な水合わせや混泳は命取りになります。

素晴らしい環境で箱入り娘のごとく育てられた個体は、体格・体力ともに素晴らしいのですが、他の個体からうつされる病気に対する免疫力は低く、たくさんの愛蘭家が涙を飲んでいます。

このことから、『らんちゅう=飼育が難しい』と認識されてます。ただし、『協会系らんちゅう』とは異なる育成環境で育てられた『普通のらんちゅう』は、一般的な金魚同様に特別な弱さはなく同様に扱えます。もちろん雑に飼育できるという訳ではなく、混泳に対して免疫力が高いということです。

そのため、導入初期は単独飼育もしくは同じ水槽にいた個体での隔離飼育が鉄板で、他の水が混ざらないように厳重に配慮します。

 

 

 

 

◆ちょっと高価な『らんちゅう』の飼育水槽の選び方とは?

こだわった『協会系らんちゅう』では飼育する入れ物もこだわりがあります。水量は60リットルや80リットル以上の大容量が良く、贅沢を言うと水位は15~20cmと低めが理想です。

『水量』は多いほど水質は安定するので、金魚が病気になりづらくなります。また大きな環境ほど体格も立派に成長する傾向があります。『水位』は深いと尾ビレが畳んでしまい、上から見た時の尾形に貧弱さを与えてしまいます。らんちゅうの身体+数cmほど水位にしておくほうが尾の形は綺麗に整いやすくなります。

そのため『らんちゅう水槽』と呼ばれるもともと高さの低い水槽が\4000~\10000ほどで購入できたり、コンクリートの船(角槽)は理想の形で横からは見れませんが、\3000くらいから販売されており、80リットルや120リットルと言った大型でも水槽と比べて安価で手に入れることができ人気です。

いろいろと調べているとナーバスになりがちですが、自分の出来る範囲で計画しましょう。計画したら行動も。

ではでは(^^)