◆水槽で楽しむ錦鯉、白写り(しろうつり)とは。

品評会ではトップクラスの人気をほこる品種で、水槽飼育での存在感は群を抜いています。御三家(紅白・大正三色・昭和三色)に負けず劣らずの奥深さ、品位・個性を有します。

墨(黒色)の位置・質・肌地の白質のバランスで評価・見栄えが大きく変わってきます。

昭和三色の緋(あかいろ)が無い表現であり、口先・鼻先より墨が豪快に入って昭和三色同様に5歳頃まで墨模様も大きく変化していく愉しくも難しさもあります。

墨一色によって白紙の上に対象を描写する水墨画に通ずる部分かあり、観賞魚としての格好良さ・可愛らしさをもっています。また腹側にも墨を巻く個体が多く横見でも楽しめる面があります。

口先まで白地が美しく、墨色が艶濃く尾止めまでバランス良く墨が配置されている個体が良魚とされています。

白写りは鱗が基本的な鱗になっており、ドイツ白写りは鱗が特徴的な違いが現れるタイプもいます。水槽で横から見る場合では、好みも別れますし、同じ配色でも表現の変わるタイプを揃えるのも楽しみ。

流通量も錦鯉の品種の中でも、比較的多くホームセンターても見られるほどです。近くの熱帯魚さんで見られることもあります。もちろん小売をしている錦鯉養魚場があればより見つけやすいでしょう。幼い個体であれば¥1000以下で入手も可能です!