『熱帯魚の突然死』はつきいない悩みのひとつです。

ご相談を受けた時に、

漠然と『水が悪いからしょうがないです・・・』

だけで片付けてしまうのは、

何の解決にもなっていませんよね。

 

「この地域の水は飼育に向かないんですよね。」

と答えているだけなのは、

遠まわしに「飼わない方が良い」

と進めているようなものです。

 

水が悪い・・・

『それでどうすると良いのか?』

を伝えられることが、

私たちの役割です。

 

解らないこともある。

では何が悪いのか??

確かに原因が確定しないこともあります。

犯人探しは間違うこともあるし、

複数犯(いくつかの要因が重なる)

の時もあります。

 

正確な情報が欲しいため、

お客様に「どんな管理状態」であったかを伺いますが、

どういう管理をしていたのか

1~10まで覚えているとは限りません。

・・・いつどれくらいエサをやり、

・・・いつ水を換えて、

・・・何か変わったことをしたのか

私だって、けっこう忘れてしまいますw

さらに注意していることは・・・

悪気がない行動は『容疑者』から外れているため、

お客様のからのお話に出てくることすらありません。

サスペンスドラマであったら最悪のシナリオですね。w

犯人がラストで初登場してくるという。

 

同じ場所に並べても、同じ水にはならない。

同じ入れ物に水をはり、並べて置いておきます。

すると・・・

東から西へ、太陽の当たる時間はそれぞれ微妙に異なります。

風に乗って飛んでくるミジンコの類もどこに着水するかは分かりません。

同じような魚を入れても、個体によって持っている菌も違ってきます。

 

このように、

いくら同じような環境で管理を行っても『違う水』が出来上がっていくわけですね。

水槽の水は一つ一つ違うモノなのです。

そこが、面白いところでもあります。

 

『飼育に向かない水』と思い込むのはもったいない??

『すぐに死んでしまうのは、ウチの水が悪いからしょうがないんだぁ』

と話しかけて頂くことがあります。

それでも、

心のどこかで『次は上手くいくかもしれない』と、

思っているから足を運んでくださっているのです。

 

どんな飼育をされているのか伺ってみると・・・

水合わせの仕方が間違っていたり、

飲料水を使ってしまっていたり、

常に全換水していたり、

確かに複雑なケースもありますが、

すぐに良くなるケースも多いです。

 

せっかく、興味があって始めたアクアリウムです。

ダメだと決めつけづに、軽い気持ちで相談してみるのも良いですよ。