金黄写り(きんきうつり)

 

 

銀白写り(ぎんしろうつり)

 

 

『昭和三色』&『写り物』から産まれた『光り写り』たち。

もともと、『昭和三色』『写り物』と呼べれる4種がおりました。

  1. 昭和三色(しょうわさんしょく)・・・赤色・白色・黒色の3色
  2. 白写り(しろうつり)・・・白色・黒色の2色
  3. 緋写り(ひうつり) ・・・赤色・黒色の2色
  4. 黄写り(きうつり) ・・・黄色・黒色の2色

 

そこに『黄金』や『プラチナ』の光沢を加えるようにして改良されたのが、『光り写り』のグループです。

昭和三色 ーーー→ 金昭和(きんしょうわ)

黄写り・緋写りー→ 金黄写り(きんきうつり)

白写り  ーーー→ 銀白写り(ぎんしろうつり)

として流通しております。

 

 

はじまりは『黄写り』・・・華がない??

私の予想では、人気の『昭和三色』を改良して『金昭和』を誕生させたのだろうと・・・すると、養殖時に副産物として産まれてきたのが『銀白写り』と『金黄写り』なんだろうと思っていましたが、とっても検討外れでした。

はじまりは『黄写り』で、表面の光沢が見えづらく艶(つや)を欠く傾向がありました。

そこで『黄写り』に艶(テリとも表現される)を加えるべく、光沢を持つ『黄金』種との掛け合わせにより『金黄写り』が作出されたのです。

見事に生まれ変わった品種は好評となりました。

 

その後、『金黄写り』に習って作出されたのが、『銀白』と『金昭和』ということです。

 

 

横見に向いている錦鯉!

元祖『写り物』よりも、横見で魅せる品種です。

光沢感のあるボディーは背中だけを見るのはもったいないですね。

水槽で横から見ると、堪能できます。

 

観賞魚ポイント【80点!】

光沢を得たことで、やはり水槽内でも華やかです。

しかし個体差というものがあり、光沢ぐわい、配色バランスは善し悪しが出ます。

 

それほど定番の品種でもないため、じかに見て選べる機会は少ないのが残念であり付加価値です。

昭和30年代に作られた品種ですが、現代の横見水槽で相性が良い品種ですね!

水槽飼育が広まる現在は、追い風の様相です。