数多くの水槽が並ぶ熱帯魚ショップ。この水槽群のコケ取りには時間がかかるが、優秀なスタッフほど時間をかけずに多くの水槽を綺麗にしていく。そこにはどのような知恵があるのだろうか。1つは使う道具にこだわりがある。別に特殊な物は使っていない、むしろ市販のコケ取りグッズを使っているだけだ。経験から導き出した最適な道具の選択を繰り返しているのだ。

⬆︎写真 ガラス磨きスポンジ(コトブキ工芸社)

水槽面に付いた落ちやすいコケにはこれで落とす。目には見えないが触るとぬるぬるしている事があるが、これは発生寸前のコケなのだ。この段階にササッと落としてしまうのが手っ取り早い。前倒しで掃除してしまうのだ。コツとしては目視ではなく手触りでおこなっている。全体をなぞるように擦りぬるぬるを無くすようにする。

⬆︎写真 ビックリスポンジ(マツダ社)

スポンジでは落ちにくいコケにはこれだ!研磨作用でよく取れる。100円ショップなどでも似た商品が販売されているが熱帯魚が生きる水中で使うので専用商品が安心だ。水槽の傷に入り込んだコケもガジガジ落とせる。上記スポンジよりもケタ違いに楽だ。

⬆︎写真 スクレーパー(フレックス社)

さらに硬い頑固なコケにはこれで一気に削り取る。三角定規でも落ちるが専用商品には敵わない。ガラス面に出来る深緑色のコケはしつこい事が多い。pHが高い水槽でカルシウムなどを吸収したコケは頑固になる。そんな時はこいつでガリガリと攻めていく。また底砂との境目も掃除しやすいこと、ボディーが白く緑色のコケが目視しやすいこともポイントが高い。長く使うと角が落ち除去能力が低下するので買い換えをお勧めする。

このように、コケに合わせて道具を使い分けて綺麗な水槽を維持している。コケ取り達人には知恵がある。

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